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2022.09.12

体重管理?低GI食品とは?犬にとってのメリットとその特長について

体重管理?低GI食品とは?犬にとってのメリットとその特長について

犬の健康に関連する情報を集めていると、「これってどういう意味だろう?」と少し引っかかる言葉や用語を見かけることがあります。でも、その言葉のなんとなくの意味を知っているから、流し読みをしてしまっているというケースはないでしょうか。
ドッグフードに関連する用語の中から、今回は「低GI食品」と「GI値」について解説いたします。

犬の健康との関係性についても調べてみましたので、"うちの子"の状態と照らし合わせながらチェックしてみてくださいね。

目次

そもそも「GI」値ってどんなもの?

低GI食品の前に、そもそもGI値とはどんなものなのかを確認していきましょう。
GI値とは、グリセミック・インデックス(Glycemic Index)の略で、その食べ物を食べた後、血糖値がどれくらい上昇するかを示す指数のことです。
つまりこのGI値が高い食材を食べると血糖値が急上昇しやすく、反対に、GI値が低い食材を食べると血糖値は緩やかに上昇します。

同じ量を食べたとしても、GI値が高い食品とGI値が低い食品を比較したときでは、食後の血糖値の上がり方に違いが出るということになります。
食品ごとにGI値は設定されていますが、個別のGI値を調べるよりも家庭では大まかに高GI、中GI、低GIがどれくらいなのかを把握しておくことがポイントだといわれています。

■大まかなGI値の分類について

以下のようにGI値を分類していることが多いようです。

  • 低GI値 55以下
  • 中GI値 56〜69
  • 高GI値 70以上

低GI食品を犬に与えるメリットとは

■糖尿病、慢性膵炎の犬の健康管理のため

GI値を意識する必要がある代表的な例は、糖尿病の治療中の犬の食事選びの場面です。
犬の糖尿病では、動物病院で処方される血糖値をコントロールする薬(インシュリン)の定期的な投与と、食事によって変化する血糖値の管理が非常に重要です。そのため、同じ量食べたとしても血糖値が上がりにくい食品を与えた方が、血糖値の管理がしやすくなります。
そのため、糖尿病の持病を持っている犬の食事選びでは、高GI食品を含むフードは避けることが推奨されています。

また、慢性膵炎などで膵臓の働きが低下している時にも低GI食品を意識的に与えることがあります。これは、血糖値をコントロールするホルモンであるインシュリンが膵臓から分泌されるためです。

■犬の肥満対策、体重管理に低GI食品は役立つの?

最近では肥満や体重管理のために低GI食品が役立つ、という意見を見かけることがあります。
人間では高GI値の食品を食べた後、急激に血糖値が上昇し、その後急激に血糖値が下がることで空腹感を覚えやすくなり、オヤツや間食が増える傾向にあることが関係しています。しかし、犬の場合は基本的に常にお腹が減っている状態(食べるのが大好き)ですので、食欲そのものを抑えるというよりは、”「炭水化物」を食べて、体に吸収したエネルギー源(ブドウ糖)のうち、使わないであろうエネルギーを、体に貯めるよう促す”というインシュリンの働きの一部を、抑制することを目的としています。

犬にとって身近な低GI食品

犬のオヤツやドッグフードの原材料として、代表的な食品のGI値をまとめてご紹介いたします。

 

■ 低GI食品

さつまいも、玄米、野菜類(一部を除く)、キノコ類、レンコン、フルーツ、加工されていない肉類(一部を除く鶏肉、鴨肉、豚肉など)、魚(まぐろ、アジなど)、豆類(大豆、枝豆など)、豆腐

食材そのままであれば基本的にGI値は低いものが多いです。手作り食を作る時は、水分も多いため、GI値についてはあまり意識する必要はないように思います。
最近ではとくに低GIを意識したドライドッグフードでは「さつまいも」や「エンドウ豆」を使用するケースが多くなっています。

■ 高GI食品

パン類、うどん、白米、ニンジン、カボチャ、ポテト

高GI食品に分類されているのは加工食品が中心になっていますが、意外とGI値が高い食品としてニンジンやカボチャがあります。ただし、ニンジンはそもそも含まれる炭水化物そのものが高くありませんので、血糖値の上がり幅そのものも大きくはありません。(甘いカボチャも与えすぎなければ問題はありません)

おわりに

今回は知っているようで分かりにくい、そんな用語の中から「GI値」と「低GI食品」についてご紹介いたしました。以前は糖尿病の療養中の犬や慢性膵炎の犬の食事選びの時、意識することはありましたが、最近は体重管理が必要な犬の食事選びで注目する人が多くなりつつあります。
全ての犬にとって低GI食品が適しているとは限りませんが、一つのドッグフード選びの基準として低GI食品がどれくらい使用されているかに注目してみるのも、良いと思います。様々な視点でドッグフードを見てみることで、それまでとは違う「良いかも!」に気が付くきっかけになるかもしれません。