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2025.10.02
ドイツの街角から~フランス ノルマンディの滞在記録~
*1 pochinski: スペインで保護された犬と暮らす、ドイツ在住の旅行&ファッションライター。趣味は犬の絵を描くこと、犬の首輪や冬用のセーターを作ること、たまに犬の手作り食やケーキ作りも。犬と暮らす日常のひとコマを不定期にお届けします。
9月の中旬、私たちは遅めの夏休みをとり、フランスに10日間ほど滞在してきました。滞在地は、ノルマンディー地方のオンフルール(Honfleur)という街。海があり、美味しい食べ物があり、ショッピングを楽しめる街があるオンフルールや周辺のエリアを夏の旅先として私たちはとても気に入っており、ここ3年毎年訪れています。
今回は、「ジト(Gites)」と呼ばれるホリデーハウスを借りての滞在です。私たちのジトはノルマンディー地方でよく見かける木骨造りの建物で、ワンルームにキッチンとバスルームが付いたかわいらしい家。さらに、飼い犬のタビィが自由に室内外を行き来できる専用の庭も。ホテルの快適さは魅力ですが、観光やリラクゼーションを満喫しながらも、料理や洗濯も気兼ねなくできる点はジトに滞在するメリットです。
私たちが借りたジトの前庭。
さて、オンフルールは小さな港街で観光地としても人気の高いところ。木骨造りの家々や古い教会、レストランやお土産店、ギャラリー、マルシェなど見どころが多く、多くの観光客でにぎわっています。近隣には、チーズの産地で知られるポンレヴェック、高級避暑地のドーヴィルなどがあり、私たちもあちらこちらをドライブしました。
ココ・シャネルがドーヴィルで初めてのショップを開いたという跡地の前で記念撮影。
一方、食に目を向けると、港街のオンフルールはもちろんのこと、周辺エリアのレストランやマルシェ、スーパーマーケットには新鮮な魚介類がそろっています。カマンベールをはじめ、ノルマンディー地方で作られるチーズは豊富。リンゴから作るシードルやカルヴァドスといったアルコールも名物です。私たちの滞在時はそろそろ収穫が始まるころで、果樹園の木々にはリンゴがたわわに実っていました。
カルヴァドスの蒸留所も訪ねました。リンゴは落ちっぱなしです。
オンフルールの街中に設置されているウンチ処理用袋のボックス。
ところで、ジトに置いてあった観光案内のパンフレットによると、オンフルールはドッグフレンドリーな街で、犬連れOKのホテルやレストランが多いのだそう。実際、食事をしたいくつかのレストランには犬連れで入れましたし、街中でさまざまな犬たちとすれ違いました。街のいたるところに犬のウンチ処理用袋が備えられていたのも印象的です。私たちが暮らすケルンとは比べものにならない充実ぶりで、さすがドッグフレンドリーな街だと感心した次第です。


