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2025.12.04
ドイツの街角から~ドイツの晩秋から冬の時期~
*1 pochinski: スペインで保護された犬と暮らす、ドイツ在住の旅行&ファッションライター。趣味は犬の絵を描くこと、犬の首輪や冬用のセーターを作ること、たまに犬の手作り食やケーキ作りも。犬と暮らす日常のひとコマを不定期にお届けします。
私たち夫婦はベジタリアンやヴィーガンではありませんが、日頃は野菜を中心とした食生活を送っています。そんなわが家の食卓にも、晩秋から冬にかけて肉料理がたびたびのぼります。じっくりと時間をかけて煮込んだ肉料理は寒い季節にぴったりですし、ジビエ料理が旬となるためです。
シカやイノシシなどのジビエ料理やガチョウ料理はこの時期、さまざまなレストランにも登場します。ガチョウは飼育種が主流で、厳格にはジビエではないものの、11、12月の特別メニューとして人気が高いのです。最も一般的なガチョウ料理はローストで、レストランではもも肉やむね肉といった部位のみならず、1匹丸ごとを家族や友人でシェアして味わえます。
実はわたしたちも近所の人気レストランでガチョウ料理を食べたいと思ったのですが、すでに予約でいっぱい。来シーズンまで待たなければいけないようです。
秋は、シカやイノシシが住む山野への散策やトレッキングにも適した季節です。暑すぎず、寒すぎず、歩きやすい気候ですし、赤や黄に色づいた山々の景色を観賞できます。さらに、マダニの活動期が過ぎ、かまれる可能性がなくなる点も安心です。飼い犬のタビィには予防薬を与えていますが、私たちは予防接種を受けていませんから。
トレッキングコースの一部に畑道を含むものも多くあります。畑脇には野ネズミの巣穴がたくさんあり、興味津々のタビィがホップ、ステップ、ジャンプ。
犬連れでトレッキングする場合、リードにつなぐようルールづけされているものの、実際にはリードから放して犬を歩かせているオーナーさんは少なくありません。自然の中で自由に歩かせたい、というオーナーさんの気持ちは理解できます。ですが、野生動物に出くわさないとも限りませんし、病気の感染源に接するかもしれません。先日のトレッキングコースでは「キツネの皮膚病に感染の危険あり。犬にはリードをつけて」という警告を見ました。犬とのアクティビティを安全に楽しむためにもルールに従うことは大切ですね。
落ち葉で覆われた公園の芝生。
さて、公園の木々がほぼ落葉し終えたころ、私たちが暮らすケルン市内のあちらこちらでクリスマスマーケットが始まりました。メルヘンチックな雰囲気の中、クリスマスの飾りやプレゼントを買ったり、ローストアーモンドやジャガイモのパンケーキ、グリューワインを味わったりする人々でにぎわっています。私もクリスマスまでの1カ月、クリスマスマーケット巡りを満喫するつもりです。
きれいなイルミネーションもクリスマスマーケットの魅力です。


