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2026.06.17

ライフステージ別「好き」の増やし方と生かし方〜0歳 後編〜《RETRIEVER + POCHI archive066》

ライフステージ別「好き」の増やし方と生かし方〜0歳 後編〜《RETRIEVER + POCHI archive066》

写真=野口祐一
構成・文=RETRIEVER編集部

「RETRIEVER」は、ゴールデン、ラブラドール、フラットコーテッドを中心とした、レトリーバー種の専門誌。
陽気で明るい性格は家族に笑いをもたらし、豊かな表情は言葉が通じなくてもコミュニケーションを可能にしています。
何と言っても、人間に対する愛情がとても深い。そんな犬種との暮らしを紹介する「RETRIEVER」さんの素敵な記事をピックアップしてPOCHIバージョンでご紹介。
犬種が違っても読めばきっと皆さんのドッグライフがより充実したものになるはずです。(POCHI編集チーム)

■ 日々を大切にしながら犬の「好き」を育てていくことが、幸せな関係づくりにつながる

0歳のころは、さまざまなことを吸収しやすく、しつけや習慣づけに最適な時期です。この時期から成犬期やシニア期を見すえて育てることで、生涯を通して快適に過ごしやすくなります。特に歯磨きや室内トイレ、クレートトレーニングなどは、子犬期に始めることで無理なく身につきやすくなります。あわただしい毎日も振り返ればあっという間。日々を大切にしながら、犬の「好き」を育てていくことが、幸せな関係づくりにつながります。

POINT4:楽しく苦手を好きに!

「成犬の約8割が歯周病」といわれるように、犬は年齢を重ねるにつれてさまざまなケアが必要になります。特にシニア期には、歯のトラブルだけでなく、足腰の衰えによるトイレの失敗や、運動量の低下によって爪が削れにくくなるなど、日常生活の困りごとも増えていきます。また、台風や災害時には避難所でのクレート生活が必要になる可能性もあります。こうした将来の変化に備えるためには、子犬のころから歯磨きや爪切り、クレートに慣れる練習などの日常ケアを無理なく行い、人や犬、さまざまな環境に慣らす社会化トレーニングを進めておくことが大切です。飼い主が安心できる経験を積み重ねてあげることで、犬は生涯を通してより快適で幸せに暮らしていけます。

どんどん「好き」を増やしていこう

❏ 散歩で外の環境に慣れる
❏ 体中を触れるようにする
❏ 室内トイレトレーニング
❏ クレートトレーニング
❏ カートトレーニング
❏ ブラッシング好きに
❏ 歯磨き好きに
❏ 耳掃除好きに
❏ 爪切り好きに

etc.

POINT5:さまざまな環境体験

0歳のころのお出かけでは、「どこへ行くか」だけでなく、「どんな環境を経験するか」を意識することが大切です。自然の中でノビノビ過ごす時間はもちろん大切ですが、それだけに慣れてしまうと、人や車が多い場所などで不安や興奮を感じやすくなることがあります。そのため、街中やドッグラン、ホテル、レストランなど、さまざまな環境を経験させながら少しずつ慣らしていくことが重要です。子犬のころから多様な環境に触れておくことで、成犬になってからも落ち着いて行動しやすくなり、犬と一緒に行ける場所や楽しめる時間も増えていきます。

場所ではなく環境の違いに注目

❏ 他の人や犬が少ない自然の中
❏ 人や犬が集まるイベント
❏ 人や車の往来もある街中
❏ 人が食事をするレストランやカフェ
❏ 他の犬も集まるドッグラン
❏ マナーが必要なホテル

etc.

すべてのことに取り組みたい0歳!とはいえ、優先順位はどうつける?

0歳の子犬期は、将来を見据えて社会化やレジャーのためのトレーニングなど、さまざまな経験を積ませたい時期です。しかし、焦って完璧を求めるのは禁物です。「まだ赤ちゃん。できなくて当たり前」と心にゆとりを持ち、笑顔で楽しく向き合うことが大切です。何ごとも「できるか・できないか」の極端な二択で考えないようにしましょう。

その上で、トレーニングには優先順位をつけることが必要です。例えば、毎日の散歩に欠かせないリードやハーネスへの慣らしなど、生活に直結する急務なものは早期に取り組みます。一方で、歯磨きなどは「1歳をすぎてできていればいいな」という程度に捉えましょう。取り組む内容は柔軟に決めていきます。焦ることなく、犬と一緒に日々のプロセスを楽しみながら進めていきましょう。

優先順位のつけ方

◎優先順位:高い = 急務の課題
✔ 家の中を好きになる
✔ 外の環境を好きになる
✔ クレートを好きになる
✔ 他の人や犬を好きになる

△優先順位:低い = 先々の対処でも可
✔ コマンドトレーニングを楽しむ
✔ 歯磨きを好きになる
✔ 遠出や旅行を好きになる

出典:『RETRIEVER』 vol.122/ライフステージ別「好き」の増やし方と生かし方 〜0歳編〜

*1 監修=和田美帆(わだみほ)。獣医師。日本獣医畜産大学(現・日本獣医生命科学大学)卒業。2003年に「ファミリー動物病院」(現・千葉どうぶつ総合病院)を開業し、現在副院長、動物行動診療科医長。2011年に「犬と猫の学校 amie」設立、2015年に獣医行動診療科認定医取得。