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2020.07.20

ドッグフードのオーガニックとグレインフリーにまつわる違いの整理。

ドッグフードのオーガニックとグレインフリーにまつわる違いの整理。

自然環境への影響や、持続可能なドッグフードに対して世界レベルで注目度が上がっています。そんな中でとくに人気が高まってきているキーワードのひとつが「オーガニックドッグフード」です。
しかし、オーガニックドッグフードとして紹介されているものの中には、パッケージなどに「BIO」「USDA Organic」というマークだったり、説明にはオーガニック原材料と書かれてあってもマークがついていないものもあります。

オーガニックドッグフードとはどのようなものなのか、「BIO」などのマークはどのようなドッグフードについているのか。またあわせて、オーガニックのドッグフードを選んでいたはずなのに、なぜか混乱してしまうワード「グレインフリー」「グルテンフリー」についても本日は改めて整理してご紹介します。

オーガニックドッグフードとは?

オーガニックドッグフードとは、簡単に言ってしまうと「認証機関からオーガニック認定を受けたドッグフード」のことをいいます。

オーガニック認定については、日本国内で生産されたものには有機農産物と有機農産物加工品には「有機JASマーク」と呼ばれるマークが付与されています。
この認定マークは、有機堆肥などで土作りを行っている、環境への負荷をできる限り低減した生産方法をとっている、種まき、または植え付けの前2年(多年生の場合は3年)以上、禁止された農薬や化学肥料を使用していない、遺伝子組換え技術を使用しないなどの厳しい基準をクリアした生産物だけが付与されるものです。

海外でも同じように、特定の条件を満たした原材料に関して、認定マークが付与されています。代表的なもののアメリカの「USDA Organic」、オランダのEKO、EUのEuro Leaf、ドイツのBio、フランスのABなど、世界中ではさまざまな認証機関が存在しています。国や団体によって基準もさまざまで、「オーガニック」「有機」の基準が世界的に統一されていないのが現実です。そのため、とある国ではオーガニック認定されていた食材が、別の国では認定されないということも起きています。

ドッグフードにおいては、オーガニック認定を受けた原材料をひとつでも使用していれば、オーガニックドッグフードとして紹介されているケースが多く、「100%オーガニック」を期待していた飼い主ががっかりしてしまうケースもあります。

オーガニック認定には認定機関による表示方法もあります。例えば、オランダのペットフードYARRAHのオーガニック認定をしているSkallの場合、原材料の70%以上オーガニックでオーガニックフードと名乗れ、100%で「EKO」マークが付けられます。
「Bio」はもともとドイツの有機認定マークですが、ヨーロッパにおいてオーガニックの代名詞のように使われています。

オーガニックの規定には安全性、アニマルウエルフェア、サスティナビリティなど多種にわたり、そして国、認定団体によっても差があります。

パッケージを含む全体のオーガニック認定にこだわらず、タンパク源など主原材料になるべくオーガニック素材を選び、丁寧なドッグフードづくりをするという考え方もあります。
その場合、原材料ラベルには原材料ごとに、例えば、チキン(有機)などと表記されています。

DOG's TALK

世界にはさまざまな認定機関があり、それぞれ独自の認定基準を持っているオーガニックラベル。その中でも、ドッグフードで見かけるものの中には水産物に特化したものもあります。
MSC(Marine Stewardship Council:海洋管理協議会)という機関が定めたMSCラベルというもので、海の資源の持続可能性に関して取り組み、生態系への影響を限りなく抑えた方法でとれた水産物にのみ与えられている認定マークです。

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グレインフリードッグフードについて

オーガニックドッグフードというのは、原材料の農産物がどのように生産されているかを表す言葉でした。そのオーガニックのドッグフードの中でよりよいものを探すうちに、比較する基準がズレてしまいがちな言葉に、グレインフリードッグフードというのがあります。

グレインフリードッグフードはドッグフードの原材料に穀類(小麦や米、玄米、コーンなど)が使用されていないものを指します。もちろん、オーガニックドッグフードでなおかつグレインフリーのドッグフードもありますが、オーガニックであることとグレインフリーであることは別の意味を持ちます。

グルテンフリードッグフードでも同様で、穀類などに含まれるタンパク質の一種であるグルテンが含まれていないドッグフード=グルテンフリードッグフードなので、オーガニックとは関係ありません。

また、グレインフリーやグルテンフリーは、犬の体質に合わせてドッグフードを選ぶ際のひとつの指標です。穀類やグルテンにアレルギーがある犬の場合は、避ける必要がありますが、穀類などにはお腹の調子を整えてくれる嬉しい働きがある栄養素も含まれていて、適度に穀類が含まれているフードの方が合う犬もいます。

おわりに

今、オーガニックドッグフードを選ぶことは原材料レベルで安心だからという点だけではなく、環境への取り組みを個人レベルで始めているという、小さな一歩で大きな意義も含んでいます。

またドッグフードを選ぶ際には、さまざまな情報が飛び交い混乱してしまうことが増えてきているように感じます。「うちの子のために」とたくさんの情報や商品に触れるたびに様々な意見があってつい流されてしまうので、分からなくなってしまったときは最初に「自分が気になったこと」を思い出してみてください。

まずは「犬の体質や体調に合っているか」という犬の健康面を抑えることは大事です。危険な保存料や添加物が入っていないプレミアムフードであれば、いろいろな情報や意見よりも一番信頼できるのは、犬が美味しく食べてくれる姿と、きちんと良いウンチをしてくれることです。犬の様子をチェックしながら、それぞれの犬に合うフードは異なっていることを踏まえつつフード選びの指標の一つとして「オーガニック」や「グレインフリー」「グルテンフリー」を試してみてくださいね。