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2020.10.12

ダラダラ、ポタポタ...犬のよだれが多い原因はストレス?これって大丈夫!?

ダラダラ、ポタポタ...犬のよだれが多い原因はストレス?これって大丈夫!?

犬がよだれを垂らすことは、決して珍しいことではありません。ただその量があまりに多かったり、ダラダラと止まらなかったりすると、やっぱり心配になりますよね。
今回は犬がよだれをたくさん垂らすときに考えられる原因や、注意が必要なよだれ、またよだれやけについて、よだれについて気になるポイントをまとめてご紹介します。

ポタポタするほど犬のよだれが多い原因とは?

■食べ物を見た時のよだれは生理現象

よだれとは口から垂れた唾液のことをいいますが、よだれが出ること自体は生理現象。量に差はあるものの、どんな犬でも見られます。たとえば食べ物を見たときに、消化の準備のために唾液が分泌される点は、人間と同じ。食事の前に、犬に「待て」をかけたとき、よだれの量が増えたとしても、これは正常だといえます。

 

■暑い季節のよだれは、量をチェック

暑い季節もよだれの量は増えがちです。犬は人間のように体の表面に汗腺がないので、主に呼吸による蒸散、つまりパンディングで体温を調節します。暑いと口が開けっ放しになることから、自然とよだれは出やすくなります。ただし異常な量のよだれが出る場合は、熱中症の可能性も。苦しそうな様子が見られたら、正しく対処したうえで、すぐにかかりつけの獣医師に連絡しましょう。

 

■ドライブ中はよだれチェックを


なかには車に乗っていると、よだれが増える犬もいます。こうしたケースではおそらく車酔いの可能性が大。吐き気を催すと唾液の分泌量が増え、これがよだれの増加につながっていると考えられます。もしドライブ中に犬のよだれが激しいなと気づいたら、こまめに休憩をとるなどの対策をとりましょう。

注意したい犬のよだれの原因とは?ストレスとの関係は?

よだれの多くは生理現象ですが、なかには病気などのトラブルがよだれの量を増加させるケースも。よだれに加え、何か別の症状が見られるときは注意が必要です。

 

■誤食・誤飲

散歩中に毒性のある植物を食べてしまったり、食べ物以外の物を飲み込んでしまったり、誤食や誤飲が原因でよだれの量が増えることがあります。よだれの増加以外に、おなかが鳴る、吐く、苦しそう、などの症状が見られたら、すぐに動物病院に連絡しましょう。

■口腔内の病気


歯周病や口内炎など口の中の病気がきっかけでよだれが増えることがあります。病気の場合は、唾液に粘りや悪臭があったり、血が混じっていることに気が付いたり、「いつもの唾液でないな」と感じたら、動物病院で診てもらうことをおすすめします。

 

■胃腸の病気

胃腸の病気にかかると、唾液の分泌量の増加が症状として見られます。激しいよだれの他、嘔吐、元気がない、食欲がない、などの症状が見られたら、胃腸の病気の可能性もあります。大型犬に多く見られる胃拡張、胃捻転の場合もよだれが大量に出ることが多くあります。緊急を要する病気なのでおかしいと思ったらすぐに動物病院に相談してください。

■ストレス

緊張状態などのストレスが原因で、よだれの量が増える犬がいます。震えや息づかいが荒いなどが見られるのなら、強いストレスを感じているサインかも。リラックスできる環境を整えて少し様子をみましょう。雷や台風などに怯えているときも、緊張などからよだれが増えることもあります。

犬のよだれやけはホームケアがポイント

よだれといえば気になるのが「よだれやけ」。唾液に含まれた雑菌が原因で、口まわりの毛が束になり、茶色や赤茶色に変色する現象のことで、ビション・フリーゼのような白い被毛の犬種や、マルチーズやシーズー、シュナウザーのような口の周りにヒゲのある犬種によく見られます。ひどい場合は変色部分をカットする他ありませんが、涙やけのケアアイテムで改善が見られることがあるため、よだれやけで悩まれているのなら、一度、試してみるのもいいでしょう。予防策として有効なのは、よだれで口周りが汚れているときに、濡れタオルなどで拭き取ること。よだれやけ専用のクリーナーも販売されているので、気になる人はチェックしてみてくださいね。

おわりに

よだれの出方には個体差があるもの。「多いかな?」と思っても、犬が元気であれば、あまり心配する必要はありません。ただし量の増加に加え、においや色が気になったなら、一度、かかりつけの獣医師に相談しましょう。よだれは犬の健康を知るうえで大切なチェックポイントのひとつ。元気なときの唾液の量を知っておくと、いざというときの目安になりますよ。