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2021.02.04

ドッグフードをふやかす時のコツは?温度や時間などのポイントまとめ

ドッグフードをふやかす時のコツは?温度や時間などのポイントまとめ

犬の食欲が低下した時や、病気の療養中、加齢に伴って固いものを食べなくなった、などからドッグフードをふやかす人も多いと思いますが、実際、ドッグフードをふやかすことでドッグフードの食いつきや食べやすさなどにどんな影響が考えられるのでしょうか?ここではドッグフードをふやかす時のコツやポイントをご紹介します。

ドッグフードをふやかすメリット

■ドッグフードが柔らかくなる

ドライフードは粒の一つ一つに小さな穴が開いている多孔質といわれる構造をしています。この小さな穴に水がしみ込むことで、水分を含みドッグフードの粒が柔らかくなります。
柔らかくなったことで、ガリガリと噛み砕く必要がなくなるので高齢になって噛む力が低下した犬や、歯周病などによって顎などに痛みがある犬にとっては食べやすくなります。
また、柔らかくなったぶん、噛み砕く必要がなくなるので、ドッグフードの一部が歯の間や隙間などに入り込むこともなくなり、歯の汚れや口内環境の維持にも良いという意見もあります。

 

■食事からとれる水分量が多くなる


ドッグフードをふやかすことで、ドライフードの粒に水分が含まれることになるので、食事から摂取できる水分量が多くなります。

寒い時期は夏のように体温を下げるために水を飲む必要がなくなり、水分摂取量が減る傾向にあります。水分量が減ると当然尿量も減ってしまいます。オシッコの回数も減ることで膀胱炎やストルバイト結晶などが起こりやすくなります。
食事から自然な形で水分を取り入れることができれば、犬のオシッコトラブルを予防することにもつながります。

寝ている時間が長くなるハイシニア犬は、とくに水分量が不足しやすくなります。オシッコトラブルを予防したい時、飲水量が減って便秘気味の犬、そして水分量を意識したい冬の間にドライフードをふやかすことはオススメです。

■香りが立ち、食欲が増す

ドッグフードをふやかす際に、温湯を使うことでフードの香りがより一層強く感じられるようになります。
犬の感覚器で最も鋭いのは嗅覚です。加齢によって視力や聴覚が衰えた犬でも嗅覚だけは鋭く残っている犬も多く、食欲が低下してしまった犬でも嗅覚を刺激することで食欲を取り戻すことがあります。

もちろん、若い犬であっても嗅覚を刺激することは効果的。おいしそうな香りが漂うと、犬も思わずワクワクして食事への興味を取り戻すかもしれません。

ドッグフードをふやかす時のコツ

実際にドッグフードをふやかす時に、どんなことを注意したら良いのでしょうか?ドッグフードをふやかす時に知っておくとより効果的になるひと工夫のポイントをご紹介します。

 

■温度はどれくらい?

ドッグフードをふやかす時に使用するなら、温湯がオススメです。
この温度は動物の体温にも近く、かつて野生動物をとらえて食べていた犬にとってはなじみ深い温度なので、犬の興味を引き食欲を掻き立てる可能性があります。
また、ふやかしに使用するお湯が高温すぎると犬がやけどをしてしまったり、熱に弱い成分が壊れてしまう可能性があります。

 

■スープやミルクを活用してより風味豊かに

ドッグフードをふやかす際に使用するのは水やお湯だけではなく、犬用スープや犬用ミルクでも問題ありません。

最近では、ドライフードにトッピングすることを前提としたレトルトの選択肢も広がりつつあります。犬が大好きなお肉を使用したものや、不足しがちな栄養を補う目的のものなどもありますが、水分量が多いスープタイプのトッピングならドッグフードのふやかしにも活用できます。

犬の好みや体調に合わせてトッピングするものを色々と変えることもできるので、毎日違うメニューを楽しんでもらうこともできます。

 

ふやかしにオススメドッグフード&トッピングご紹介

■ ちなみに 

たとえば、水分が約10%前後含まれる100gのドライフードの水分量をウェットフードと同等にするには、ドライフードの倍量の200g以上の水を加える必要があります。

1食で水分を効率よく摂取させるということを考えるのなら、ドライフードをふやかすよりも総合栄養食タイプのウェットフードを活用した方が手軽といえます。

おわりに

今回は、ドッグフードをふやかす時に知っておきたいメリットとより効果的にふやかしを行うためのコツをご紹介しました。

トッピングとして販売しているスープタイプのレトルトを活用してふやかすのが食欲や嗜好性もアップしオススメです。また、お腹にやさしいゴートミルクでふやかすというお声もよくいただきます。
犬の食事にひと工夫加えることで食いつきがよくなったり、水分補給が出来たりするなどメリットはいくつもあります。犬の体質や体調の変化に合わせて、試してみるのもいいですね。