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2022.05.23

憧れ?ドタバタ?犬&猫、喧嘩させずに一緒に暮らすには?

憧れ?ドタバタ?犬&猫、喧嘩させずに一緒に暮らすには?

「犬と猫、どっち派?」という一度は誰でも聞かれたであろう質問も、最近では犬も猫もどちらとも一緒に暮らしている方が多くなり、これからこの質問は少なくなるかもしれません。今はどちらかだけであったとしても、犬と猫が仲良く過ごしている姿は憧れます。
しかし、そもそも犬と猫とでは習性も違いますし、喧嘩せずに仲良くしてくれるか、いざ検討する時は心配になる方もいるかもしれません。

そこで今回は、犬と猫を喧嘩させずに過ごすことができるのか、仲良くするためにできる工夫について考えてみました。

犬、猫の年齢をまずは考えてみよう


犬と猫を同居させる場合、ポイントの一つになってくるのが「年齢」です。

それぞれの性格的な差はありますが、子犬でも子猫でも、子供のうちは柔軟性があり、環境に慣れやすい傾向があるといわれています。
子犬でも子猫でも幼いころから相手がいる状況が当たり前になりますし、仲良くなりやすいとのかもしれません。

ちなみに、犬だけではなく猫にも、身の回りのことを学習し、社会性を身につけていく「社会化期」と呼ばれる期間があります。
この時期に一緒に過ごし楽しい経験をすることで「犬/猫が大好き」という子に育つ可能性もあります。

ただし、注意が必要なのは犬は群れで暮らす修正を持つ動物であり、群れのメンバーとの関係を作ることができる一方で、猫の場合は単独行動がベースにある動物であるという違いがある点です。
このことは、犬は大人になってからでも新しい群れのメンバーを受け入れることができる(※犬の性格にもよります)傾向がある一方で、猫はどちらかというと保守的な傾向があり、変化を苦手とします。

大人の犬のところに子猫が新入りとしてやってくるとき、(要する時間差は犬の性格によりますが)犬はメンバーとして受け入れる可能性があり、子猫も頼りになる同居相手として犬との関係を作りやすいといわれています。
一方で大人の猫のところに新たな家族として子犬がやってくると、猫は強いストレスを感じ攻撃的になったりするほか、体調を崩してしまうというケースをよく聞きます。
これは猫が犬よりも縄張り意識が強く、その中で単独行動をする習性をもつ動物のためですので、仕方がないことです。
犬や猫の性格にもよりますが、憧れやかわいいからという気持ちだけで受け入れることには相応のリスクもあることは理解しておきたいですね。

先輩犬・先輩猫を優先してあげよう

先輩となる犬・猫がいる場合には、どんな小さなことでも先輩犬・先輩猫を優先することが最も大切です。
たとえば、食事やオヤツを与える順番は先輩が先、先輩が甘えてきたり遊びたそうにしてきたら、そちらを優先するなどの小さなことです。

これは犬と暮らしている家庭が新しく犬を受け入れる場合、猫と暮らす家庭に新しい猫を受け入れる場合でも同様です。先輩となる犬や猫にとっては、突然新しい家族が増えることになるのですから、戸惑いを感じます。また、それまで気ままに家族に甘えられていた一人っ子だった場合には、急に家族が手のかかる新入りに注目してしまうのですから、悲しみを感じたり嫉妬心を持つ子も少なくありません。

家族の関心を引こうとしてそれまでは見られなかった困った行動に出ることもあります。
例えば犬なら無駄吠え、破壊行動、トイレの失敗、分離不安、新入りにきつく当たるなどの行動がみられることがあります。
猫が先輩の場合は、新入りに対して攻撃的な行動をとるほか、家族に対しても不信感を持つようになってしまったり、家出をしてしまうというケースもみられます。

問題行動だけではなく、新入りが増えた環境の変化や飼い主との時間が減ったことが強いストレスとなり、体調を崩してしまう可能性もあります。
犬も猫も人間と同じように心を持っています。新入りの登場によって、安心できるはずの家の中で自分の居場所が理不尽になくなってしまったような気持ちになるかもしれません。
そういった不安や悲しみを持つ先輩犬、先輩猫の気持ちのケアも一緒にしていくことが大切です。新入りがやってきた後はそれまで以上に先輩犬、先輩猫との時間を大切にしてあげてくださいね。

犬・猫の習性を踏まえてストレスをためない環境づくりをしよう

犬と猫が仲良く同居するためには、犬と猫それぞれの習性や性格を踏まえて、お互いにとってなるべくストレスをためない環境づくりをするのが大切です。
何度もお伝えしている通り、犬と猫は違う動物で習性が異なります。それにさらにそれぞれの性格もありますので、しっかりと先輩となる犬・猫を観察してどのような性格なのか、どんなことが苦手なのかを踏まえて環境づくりをしましょう。

まず、犬と猫がそれぞれリラックスできるような場所を作りは重要。犬であればサークル、クレート、ケージなど一人でリラックスできる隠れ場所を、猫にはキャットタワーやキャットウォークを設けることが大切です。「相手から身を守ることができる場所がある」ということをそれぞれに理解させてあげてください。
それから、食事やトイレの場所は新入りが邪魔できないように完全に分けることがベター。無防備になる食事やトイレのタイミングでちょっかいを出されたり、攻撃されてしまうことは強いストレスになります。
とくに先輩と後輩の関係性が不安定な時期は、注意して生活スペースを完全に分けることも視野に入れてくださいね。
犬も猫も自分の居場所があること、新入りが自分の立場を脅かす存在ではないことを理解して、初めて関係性を構築するスタートラインに立ちます。


もしも犬と猫が喧嘩をしてしまったら?

飼い主がどれだけ気を遣ったつもりでも、犬と猫がどうしても喧嘩してしまうことがあります。
そもそも、新入りを受け入れてすぐに先輩と合わせることにはそれなりのリスクが伴いますので、数日~数週間は生活スペースを完全に分けて気持ちを落ち着かせてからケージ越しに面談させる方がスムーズです。

それでも、互いにケガをしてしまわないように険悪なムードになったら速やかに引き離すようにしてください。犬も猫も何の前触れもなく本気で攻撃を仕掛けることはほとんどありません。
犬であれば威嚇して歯を出して唸り、猫であれば背を丸めて唸ります。これらのサインは「自分は怒っているんだぞ」という意思表示ですので、どちらかがこれらの行動を見せたら飼い主はすぐに両者の距離を取るようにしてください。
また、強い恐怖心を感じたときにもとっさの反応で攻撃を仕掛けることがありますので、怯えているような様子が見られた時も危険信号。すぐに離すようにしてください。

そもそも犬と猫は別の生き物ですので、仲良くできなくても当然なのです。無理に仲良くさせようとすれば飼い主も、また犬と猫にとっても強いストレスになりますので、互いを受け入れるかどうかは犬と猫にそれぞれ委ねるような気持ちで見守ってください。

犬と猫が一緒に暮らせるかどうかは、犬と猫が決めること

犬と猫、どちらとも一緒に暮らすというのはそれぞれの習性や性格の違いもあり、一筋縄ではいかないケースもあります。仲良くしてほしい、というのは人間側の都合で、犬や猫はそうは思っていないかもしれません。
前提条件として、犬や猫が新入りを受け入れ、一緒の暮らしに慣れるまでには相応の時間がかかります。場合によっては、落ち着いて同居できるまでに数年以上かかることもあるようです。
実際にポチのスタッフの中には、先輩猫が新入りを受け入れるまで数年かかり、ようやくケンカは減ったものの、互いに無関心といった様子で「仲良し」ではないという事例を経験した人もいます。

もちろん、犬と猫が仲良くうまく同居できるケース、スムーズに一緒に暮らせているケースも多くあります。でも、犬や猫にはそれぞれの性格がありますので、上手く行くとは限らないのが現実です。
先輩と後輩の性格が合わず、互いがケガをしてしまったり体調を崩してしまうなど、上手く行かない時には犬と猫の生活スペースを完全に分け、1階と2階でテリトリーを分けたり、接触が少なくなるように配慮するなど工夫をしてください。

犬も猫も自分の安心できる居場所ができることで、徐々に相手を受け入れる心の準備ができるようになるかもしれません。

おわりに

今回は、犬と猫との同居を考えるときに注意したいポイントについてお伝えしました。

犬と猫にもそれぞれ個性があるため、はじめから仲良くできることもあれば、喧嘩ばかりしてしまうこともあります。飼い主はそれぞれの習性や性格を理解しつつ、犬も猫も快適に暮らせるよう、環境を整える努力をしていきたいですね。

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この記事を書いた人 猫と暮らす犬好きスタッフ O

かつて犬派が大半だったはずの実家には、今ではご縁があった猫がいます。犬も猫も同じくらい大好きです。