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2023.11.06

ドイツの街角から ~実りと出会いの秋~

ドイツの街角から ~実りと出会いの秋~

*1 pochinski: スペインのマジョルカ島などで保護された犬と暮らす、ドイツ在住の旅行&ファッションライター。趣味は犬の絵を描くこと、犬の首輪や冬用のセーターを作ること、たまに犬の手作り食やケーキ作りも。犬と暮らす日常のひとコマを不定期にお届けします。

ドイツのスーパーやデパートには9月から10月にかけて、さまざまなクリスマス菓子が並び始めます。
あまりにも季節を先取りし過ぎているので「まだ買う気分にはなれないわ」と思いながらも、自宅に帰れば、ドレスデンのシュトーレンやニュルンベルクのレープクーヘンなど、「今年はどこからクリスマス菓子をお取り寄せしようかな」と、ネット検索している今日このごろです。

市場の野菜スタンドには、色とりどりのさまざまなかぼちゃが売られていました。濃いオレンジ色のかぼちゃがHokkaidoです。

市場の野菜スタンドには、色とりどりのさまざまなかぼちゃが売られていました。濃いオレンジ色のかぼちゃがHokkaidoです。

旬の味覚を買いたいときは、マルクト(市場)に行くのが一番です。
今が旬といえば、かぼちゃの「Hokkaido」でしょうか。
漢字で書くとしたら「北海道」なのかもしれませんが、Hokkaidoは加賀野菜の「打木赤皮甘栗かぼちゃ」です。
なんでも、1990年代に北海道産の種をドイツに持ち込んで栽培を始めたことから命名されたのだとか。
玉ねぎのような形、オレンジ色の皮と果肉のHokkaidoはしっとりと甘めな味わいが特徴で、スープやリゾット、オーブン焼きなど、さまざまな料理に使われています。

 

秋限定の飲み物もドイツにはあります。
「フェーダーヴァイサー」です。
ワイン醸造の過程にある、ぶどうジュース以上、ワイン未満のアルコール飲料で、9月から10月末まで販売されます。「羽(フェーダー)のように白い(ヴァイス)」ことから命名されたという話もあるように、白ワイン系のものが主流です。
アルコール度は5%程度と低めで甘いために飲みやすいものの、ジュースの感覚で安心して飲みすぎるともちろん酔ってしまいます。

 

フラムクーヘンとフェーダーヴァイサー、Hokkaidoかぼちゃの食事。

フラムクーヘンとフェーダーヴァイサー、Hokkaidoかぼちゃの食事。

フェーダーヴァイサーと定番の組み合わせとして、よく食べられているのがツヴィーベルクーヘンやフラムクーヘンです。
「ツヴィーベルクーヘン」は玉ねぎをたっぷり使ったキッシュ、「フラムクーヘン」はピザにも似た薄焼きです。
どちらも玉ねぎやベーコン、クワルクやクレームフレッシュといった乳脂肪を使う料理で、甘いフェーダーヴァイサーとの相性が良いのです。

 

デパートのホールにも大きなクリスマスコーナーが。チョコレートのサンタクロースやアドベントカレンダーが並んでいます。

デパートのホールにも大きなクリスマスコーナーが。チョコレートのサンタクロースやアドベントカレンダーが並んでいます。

木々が色づき、落ち葉も目立ち始めた10月末。まもなく新しい“家族”を迎え入れる私たちは、ワクワク、ソワソワしています。
迎え入れるための手続きをしたり、必要なものをそろえたりと、とても楽しみにしている反面、緊張感と不安も少なからずあります。
さて、どんな初対面となるのか、次回詳しくお話したいと思います。

 

新しい“家族”のためにワクワクしながら準備中です。

新しい“家族”のためにワクワクしながら準備中です。

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