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2024.01.15

ドイツの街角から ~君って、どんな子?臆病なタビィのドイツ暮らし~

ドイツの街角から ~君って、どんな子?臆病なタビィのドイツ暮らし~

*1 pochinski: スペインで保護された犬と暮らす、ドイツ在住の旅行&ファッションライター。趣味は犬の絵を描くこと、犬の首輪や冬用のセーターを作ること、たまに犬の手作り食やケーキ作りも。犬と暮らす日常のひとコマを不定期にお届けします。

スペイン犬のタビィが10月末にわが家にやってきてから、2カ月ほどが過ぎました。
ゆっくり、ゆっくりと、ドイツでの生活にも慣れてきた今日この頃です。

タビィは、スペイン南西部のアンダルシア地方に位置するカディスという街で生まれました。
正式な犬種名は「ラトネーロ・ボデグエロ・アンダルース」、まさにアンダルシア地方の固有種です。
2022年夏に工事現場で生まれ、そこで働く人々からごはんを与えられていましたが、2023年春、2頭の兄弟とともに地域の動物保護団体が預かることになったと聞いています。

12月の名物、ケルン大聖堂前のクリスマスマーケット。人出が多く、さすがに人や街に完全に慣れてはいないタビィを連れていくことはできません。

12月の名物、ケルン大聖堂前のクリスマスマーケット。人出が多く、さすがに人や街に完全に慣れてはいないタビィを連れていくことはできません。

タビィはもともと人と親しく接した経験がほとんどなく、自由に暮らしていた元・野犬です。
このため、私たちが引き取ると決まってからは、動物保護団体のボランティアの方がドイツ行きの準備をあれこれとしてくださいました。
ハーネスを付けて散歩をしたり、車に乗ってドライブしたり、階段の上り下りを学んだりと、タビィにとってはなにもかも初めてのことだったにちがいありません。

 

“準備万端”でやって来たタビィですが、環境が一変し、しかも街の規模が格段に大きなケルンでの生活に馴染むのはとても簡単なことではないようです。
わが家で生活しはじめた最初の2日ほどは散歩をしたものの、人や車への恐怖心が高まり、その後は散歩に行くことを拒むだけでなく、寝室のドアとワードローブとの間の小さな隙間を居場所と決め込み、動かなくなってしまいました。

 

キッチンのテーブル下は、タビィの定位置の1つ。私たちが食事をしている間は、食べ物を欲しがることもなくおとなしく寝ています。

キッチンのテーブル下は、タビィの定位置の1つ。私たちが食事をしている間は、食べ物を欲しがることもなくおとなしく寝ています。


そこで、無理やり動かそうとせず、まずはごはんやおやつを通して私たちに慣れてもらうことにしました。
室内で用足しできるようにと、トイレ用シートも敷いて。
そして2週間が過ぎたころ、次なるステップとして郊外へのドライブを決行。
人や自転車、車がほとんど通らない場所を選んだこともあって、おどおどしながらも久々の散歩ができました。

 

12月中、クリスマスマーケットは街のあちこちで開かれていました。早朝のだれもいない、小さなクリスマスマーケットでサンタクロースに遭遇。

12月中、クリスマスマーケットは街のあちこちで開かれていました。早朝のだれもいない、小さなクリスマスマーケットでサンタクロースに遭遇。


12月末になると、タビィの行動範囲もかなり広がりました。
私たち夫婦がそろって散歩に連れて行くと守られている気分になるのか、公共交通機関に乗ったり、街中を歩いたりすることもできるようになりました。
まだまだ警戒心が強く、人に対する恐怖心もなかなか抜けませんが、散歩中に尻尾を振りながら歩くことも増えた気がします。
タビィの成長がますます楽しみになってきました。

 

はじめてのバス乗車で、やや興奮気味のタビィ。少しずつ笑顔を見せることも増えてきました

はじめてのバス乗車で、やや興奮気味のタビィ。少しずつ笑顔を見せることも増えてきました