- コラム
- スタッフコラム
2025.06.23
雨の日散歩は十柴十色〜柴犬あるある・それでも会うのは柴ばかり編~
柴犬のちょっと不思議な生態を不定期にご紹介する、「柴犬あるある」シリーズ。
今回は、雨の日のお散歩でも通常運転にマイペースな柴犬さんの様子をお届けします。
柴犬だらけの散歩道
柴犬と暮らしはじめて少し経った頃から、あることを感じるようになりました。それは、「雨の日のお散歩で会うのは、いつでも柴犬ばかりなのでは?」疑惑です。小雨ならば散歩する犬種に多少のバラエティはありますが、雨の強さが上がるほど、お散歩で会う犬の柴犬率はアップ。土砂降りだろうが台風だろうが、道を歩けば濡れた柴犬、角を曲がれば湿った柴犬、振り返ればやはり、そこにいるのは水も滴るいい柴犬。とはいえ、そんな雨散歩の柴犬にも、それぞれに個性があるのがおもしろいところです。
雨はあがったけど、道路はまだ乾いていないよ?ねぇ、聞いてる?
レインコートを着こなしてルンルン歩いている柴犬もいれば、裸一貫全身に雨粒を受けながらドヤ顔で進む柴犬もいます。もちろん、柴犬のお得意技・拒否柴と不動柴は、雨でも発動。至る所で、飼い主さんとの戦いが繰り広げられています。そして、飼い主同士は、雨に打たれながら無言の微笑みで挨拶するのです。お互い頑張ろうねと。
うちの子も、決め技・お散歩中のお昼寝「お散寝」を、しっとりぐっすり雨の中で決行します。ちなみに、道路で寝ていると通りかかる人に心配されることがよくありますが、雨の日はぐっと少なくなります。だってそもそも、人が歩いていないんですから……。
雨の強さでコースが決まる
我が家の柴犬は、どんなに土砂降りでも風がなければ通常通り。いやむしろ、非日常に少しテンションが上がったかのように歩きます。水たまりにも積極的にじゃぶじゃぶ。楽しそうなその顔を見て、飼い主は思うのです。お風呂も水遊びも大嫌いなのに、なぜ水たまりだけは好きなのだろうと。そして大満足の柴犬は、このとき、まだ気づいていないのです。水たまりで遊ぶと、帰宅後に大嫌いなシャンプーが待っているということを。
外でも濡れたのに家でも濡れるのが、納得がいかないようです。「解せぬ…」な表情のうちの子。
とはいえ、そんなうちの子が玄関を一歩出ただけでクルリと向きを変え、速攻で家に帰ろうとする時があります。
その条件はたったひとつ。風の強さです。雨が顔に当たるのが大の苦手なのです。なんとか説得しながら散歩に出るも、歩くのは自宅の前数メートルだけ。最短コースで終了です。50m走のようなスピードで、ダッシュで家に向かううちの子。あまりに一瞬で帰宅するので、雨が続く時期は、運動不足やストレスが心配になってしまいます。
お家遊びを極めよう!
そこで我が家では、雨の日はお家遊び時間をたっぷりとっています。シニアになり、大好きな「ひっぱりっこ」は数回やるだけで疲れてしまいますが、それでも嬉しそうにお気に入りのオモチャを持って誘ってくる様子はめちゃかわいい!飼い主の足を使った「なんちゃってアスレチック」や、新しいトリックを覚えるのもお気に入り。
体力がなくてもできる、隠したおやつを見つける「宝探し」や飼い主を探す「かくれんぼ」は、エンドレスで遊びたがります。雨の日だけでなく、シニアになってお散歩時間が短くなっても充実した時間が増えるように、お家遊びを極めたいなと思う飼い主です。
完全防備で顔をガード! 垂れ耳みたいで、ちょっとかわいい。
梅雨は柴犬のマイペースが際立つ季節
雨の続く梅雨の時期、柴犬との散歩はいつもに増して個性が際立つ時間です。散歩中も散歩の後も、ちょっと面倒なことも多いけれど、それこそ柴散歩の醍醐味。「めんどくさいなぁ」といいつつ、思わず頬がほころんでしまう飼い主なのです。


