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2025.06.09

ドイツの街角から~新しい動物病院の体験談~

ドイツの街角から~新しい動物病院の体験談~

*1 pochinski: スペインで保護された犬と暮らす、ドイツ在住の旅行&ファッションライター。趣味は犬の絵を描くこと、犬の首輪や冬用のセーターを作ること、たまに犬の手作り食やケーキ作りも。犬と暮らす日常のひとコマを不定期にお届けします。

私たち夫婦が犬を飼い始めてから十数年になります。現在飼っているタビィは2代目で、初代のポチンスキーを含め、これまでいくつかの動物病院にお世話になってきました。今回は、私たちがケルンで通院した3つの動物病院での経験をご紹介します。

動物病院の看板。赤丸を背景に、「V」字の中に蛇がいるデザインが動物病院のサインです。

動物病院の看板。赤丸を背景に、「V」字の中に蛇がいるデザインが動物病院のサインです。

コロナ期間中、動物病院では診察のための受付も窓越しに屋内と屋外で行われていました。連れ添いは1人のみが許されるなど、いろいろな制限がありました。

コロナ期間中、動物病院では診察のための受付も窓越しに屋内と屋外で行われていました。連れ添いは1人のみが許されるなど、いろいろな制限がありました。


最初にお世話になったのは家から歩いて3分の距離にある動物病院。ベテランの女医さんとアシスタントさんの2人がいるだけの、動物病院というよりは小さな町医者といった感じのところです。外科手術や特殊な予防接種などは対応しておらず、必要に応じて別の動物病院に行かなければならなかったのですが、とても頼りにしていました。
診察費はやや不明瞭で、診察を終えた女医さんが机の引き出しから小さな金庫を取り出して会計を行い、インボイスも一切なし。とはいえ、常に良心的な金額たったと思います。残念なことに、通い始めてから7,8年経ったころに女医さんの引退と同時に閉院してしまいました。

現在通っている動物病院のウェブサイト内のマイページ。タビィのプロフィール、予約管理、インボイス、今後受けたほうがよい処置や検査などが掲載されています。

現在通っている動物病院のウェブサイト内のマイページ。タビィのプロフィール、予約管理、インボイス、今後受けたほうがよい処置や検査などが掲載されています。


次に通ったのは、複数の獣医さんやアシスタントさんが常駐している中規模の動物病院。ポチンスキーの去勢や歯石取り、心臓のエコー検査など、さまざまな処置をしてもらいました。担当医が決まっておらず、行くたびに獣医さんが違うという点はデメリットでしたが、最近はネットの予約で担当を選べるようになり、快適に利用していました。ところが、その動物病院が今年の3月に遠方へと移転してしまったのです。
どうしようかと困っていたところ、近所に新しい動物病院がオープン。チェーンの動物病院で、ミュンヘンやハンブルクなどにも系列院があるようです。タビィと公園を散歩中にスタッフの方に声を掛けられ、新規オープンの案内カードをもらったこともあり、さっそく利用してみることにしました。

話は変わりますが、5月の散歩中、白鳥の赤ちゃんがふ化しているのを発見しました。少なくとも3,4羽が生誕生したみたいです。

話は変わりますが、5月の散歩中、白鳥の赤ちゃんがふ化しているのを発見しました。少なくとも3,4羽が生誕生したみたいです。


そこでは予約から支払いまでシステム化されており、院内の設備やデザインも今どき。獣医さんやアシストさんはフレンドリーで、何かを売り込もうとする“営業”もありません。診察費はやや高めな印象なものの、しばらくは利用して様子を見たいと考えています。
私は町医者のような雰囲気が好きなのですが、利便性や透明性などの観点からは近代的な動物病院も魅力的です。ただ、動物病院にひんぱんにお世話にならないよう、私たちがタビィの健康管理に努めることも大切ですね。