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2026.08.12
水遊び文化が根付く島国NZで人気!犬の水泳レッスンをご紹介~南半球のDog's letter~
世界の様々な地域に順応して暮らしている犬たち。
ところ変われば犬とのライフスタイルも変わります。日本とはちょっと違う?!共通してるかも?!と思える目新しいドッグライフ情報。今回は、水遊び文化が根付く島国NZで人気の"犬の水泳レッスン"についてご紹介します。
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この記事を書いた人:グルービー美子
ニュージーランド・オークランド在住のトラベルライター。JAL機内誌やガイドブック「地球の歩き方」などに寄稿。子供の頃から柴犬と暮らし、現在はサビ猫のお世話係。趣味はサーフィン。
水遊びが身近なニュージーランドの犬事情
海・湖・川がすぐそばにあるニュージーランドでは、水辺で過ごすことが日常の一部。犬たちも例外ではなく、水遊びを楽しむ姿をよく見かけます。
水泳は短時間でも運動効果が高く、関節への負荷が軽減されるため、シニア犬のケアにも役立つアクティビティ。ニュージーランドに暮らす犬たちは水に慣れやすい環境にありますが、もちろんすべての犬が最初から上手に泳げるわけではありません。そこで今回はニュージーランドで実際に行われている犬の水泳レッスンを取材。犬が安全に泳げるようになるプロセスをご紹介します。
犬のペースに合わせた水泳レッスン
犬の水泳レッスンを主催しているのは、犬のヘルシーおやつやサプリメントを扱うニューフランズ社の創業者、フィオナ・ロバートソンさん。動物看護師として犬の健康に携わってきた彼女は、オークランド郊外でプライベートドッグパークを運営しており、広い敷地内には犬専用のスイミングエリアも備わっています。パークは完全にフェンスで囲われ、安全に遊べる環境が整っているのも特徴です。
ニューフランズ社のドッグパークでの水泳レッスンの様子
このスイミングエリアで行われているのが犬の水泳レッスン。犬種や年齢を問わず受講でき、それぞれの犬の体力や性格に合わせて内容がカスタマイズされます。
レッスンは犬のペースを最優先し、段階的に進められます。まずは浅いところからスタートし、犬が安心するよう飼い主も一緒にプールに入り、犬を優しく抱きかかえてサポート。泳ぎを習い始めた最初の数週間は水中にいる時間を10~15分程度にとどめるのがポイントで、これは犬が次に何が起こるかを予測できるリズムを作るためにも効果的です。
レッスンの最後は、水に浮くおもちゃを使った遊びで締めくくります。犬が「もっと遊びたい」と思っているうちに終えることで、次回も喜んで水に入ってくれるようになるのだそうです。
犬の胸とお腹を優しく抱きかかえて、飼い主の体をしっかり密着させてサポート。この抱き方は「ハートトゥハートホールド(Heart to Heart Hold)」といってフィオナさんが独自に編み出したもの。飼い主の心臓の鼓動を感じた犬はすぐにリラックスして、水泳の上達に効果大だそう。大型犬も小型犬も同じような効果が見られたそうです。
“犬が喜んで泳ぐ”というゴール
うちの子に水遊びを好きになってもらうには、まず飼い主自身が落ち着いて向き合うことが大切だとフィオナさんは話します。犬は人間の感情を敏感に読み取るため、飼い主が緊張していれば犬も不安を覚え、逆に穏やかな気持ちでいれば安心して水に近づけるからです。
「犬の水泳レッスンを始めた当初、最も上達が早かったのは勇敢な気質を持つ犬ではなく、飼い主がリラックスしていた犬だということに気が付きました。ある飼い主さんは毎回レッスン前にプールサイドで犬を撫で、静かに歌を歌って聞かせていました。その犬は、初めは足を濡らすことさえ嫌がっていたのに、3週間後にはスイスイとプールを何周も泳げるようになったのです」
犬と一緒に泳ぐことは、犬にとっても飼い主にとっても最も楽しいアクティビティのひとつであり、絆を深めてくれます。飼い主のコマンドではなく、犬自身が自信をもって進んで水に入り、喜んで飼い主のそばへ泳ぎ寄ってくる─それがこの水泳レッスンの真のゴールだとフィオナさんは語ります。
水辺で過ごす時間は運動のみならず、互いの気持ちが通い合うひととき。犬が飼い主を信頼し、安心していること。そのシンプルな関係性こそが、泳ぎを好きになるためのいちばんの魔法なのかもしれません。
ニューフランズ社の広いドッグパーク。プールへはスロープを使ってエントリーすると犬が安心するため、まずは陸地でスロープを使う練習をします。
取材・写真協力:Newflands


