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2026.07.01
NZのドッグフードが信頼される理由。安全性を支える"法律"とは~南半球のDog's letter~
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*1 ドッグフードで大人気、ニュージーランド産の原材料のヒミツとは? ~南半球のDog's letter~
世界の様々な地域に順応して暮らしている犬たち。
ところ変われば犬とのライフスタイルも変わります。日本とはちょっと違う?!共通してるかも?!と思える目新しいドッグライフ情報。今回は、NZのドッグフードに関する法律についてご紹介します。


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この記事を書いた人:グルービー美子
ニュージーランド・オークランド在住のトラベルライター。JAL機内誌やガイドブック「地球の歩き方」などに寄稿。子供の頃から柴犬と暮らし、現在はサビ猫のお世話係。趣味はサーフィン。
高品質の裏側にあるルール
ドッグフードの質が高く、国際的にも評価されているニュージーランド。酪農大国ゆえにドッグフードの原材料となる素材に恵まれていること、島国かつ水際対策により家畜疫病の発生率が極めて低いこと、といった理由に加え、ドッグフードにまつわるさまざまな法律が安全性の根本を支えています。一体どのような法律があるのか、調査してみました。
第一産業省MPIが厳しく管理
ニュージーランドでドッグフードを含むペットフード、動物用飼料、ペット用サプリメント(栄養補助食品)を管轄しているのは政府機関の第一産業省(MPI/ the Ministry for Primary Industries)です。これらの製品は農業用化合物に該当する「経口栄養製剤」(ONC/Oral nutritional compounds)に分類されており、1997年に定められた農業用化合物および動物用医薬品法(ACVM/Agricultural Compounds and Veterinary Medicines)を遵守しなければなりません。
ACVM の主な規定は、①製造過程を文書化し、記録に残すこと、②商品のラベルに原材料・成分表・使用方法などの情報を正確に記載すること、③経口栄養製剤としての特定の要件を満たすこと、④誤解を招くような誇大表現は避け、医療効果を謳わないこと、など。④に関していえば、例えば「皮膚疾患を改善する」「腎臓病が治る」といった文面は禁止されており、「オメガ3脂肪酸を配合」「関節をサポート」などの事実および軽い表現の記載にとどめなくてはなりません。原材料に治療作用のある物質を含んでいる場合は「医薬品」扱いとなり、また別の規定が適用されます。
ニュージーランドの牛は放牧、グラスフェッドが中心。羊も広々とした牧場でのびのび育ちます
さらに、肉、魚介類といった動物性原料を含む場合は1999年に定められた動物製品法(APA/Animal Products Act 1999 )の対象となり、食品工場並みの衛生管理、トレーサビリティ(原材料の調達から製造、流通まで記録に残す)、リスク管理プログラムを作成してMPIに登録し、MPIから定期的に監査を受ける、などの規定が課されます。ニュージーランドではビーガンのドッグフードも流通していますが、ほとんどは動物由来の原料を使用しているため、ACVM・APA両方の規定を守る必要があるのです。
こうした法的義務が徹底しているため、ニュージーランドのドッグフードは安全基準が高く、信頼できるといえるでしょう。
NZで実際に売られているドッグフードの傾向は
ドッグフード売り場の様子
ニュージーランドでは日本同様、ドライ、ウェット、缶詰タイプなど多様なドッグフードが販売されています。
日本と少し違う点は、生タイプが多いこと。一般的なスーパーマーケットにも犬・猫用の生フードや骨が陳列された冷蔵コーナーがあり、ほぼ“生肉そのもの”のような商品がずらりと並んでいます。アクティブな中~大型犬種が多数飼育されているためか、日本よりも生肉に近いフードが好まれる傾向が強いようです。
ペットショップへ足を運ぶと冷蔵に加えて冷凍コーナーも大きなスペースを占めています。また、フリーズドライフードが充実していることもニュージーランドらしいといえるかもしれません。アウトドア好きで犬連れキャンプにもよく出かけるお国柄、軽くて持ち運びやすいフリーズドライフードは重宝されるのです。未開封なら常温で長期保存が可能なため、自然災害が多いニュージーランドではローリングストックして災害時に備える飼い主も増えています。



