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2019.02.05

犬用トリーツ、チョコに見えるあの材料の正体は?#「犬と食の」一問一答

もうすぐバレンタインデーですね。POCHIでは今年も犬たちと一緒に楽しめる、バレンタインデーにぴったりの可愛らしいトリーツをご用意いたしました。
今までにご紹介したものの中には、犬たち用のトリーツなのに「チョコ風」に見える、茶色いトリーツがいくつかありました。
今回は、「チョコに見えるあの材料の正体はなに?」ということで、よく使われている素材「キャロブ」に注目してみたいと思います。

キャロブって、どんな食材なの?

キャロブ (carob) は、マメ科の植物であるイナゴマメ、またはその果肉を乾燥させ粉末状にした食品のことを指します。
元々は地中海などで栽培されていた植物で、ソラマメなどと同じように、長いサヤの中に豆(果肉)が入っている状態で収穫されます。サヤの中から取り出された豆は、何も味付けをしなくても甘味を持っているという特徴があります。
また、もともとの風味がチョコレートやココア、コーヒーに少し似ているのだそう!
そのため、犬たち用のスイーツのほか、チョコレートやコーヒーなどにアレルギーを持っている人々のための代用品の材料としても活用されています。

“チョコ風”ではない、人用のチョコレートについて

健康メモバレンタインの時期に増える、犬たちの事故。

バレンタインの時期に増える、犬たちのチョコレートの誤食による事故。飼い主が目を離した隙に、さっと食べてしまったり、落ちてしまっていたチョコレートを食べてしまうこともあるかと思います。

個体差も出ますが、犬たちにとって毒性を持つチョコレートは、少量でも、嘔吐や下痢、血管拡張、過度の興奮状態を引き起こす場合があります。

これは、チョコレートの原材料・カカオに含まれるテオブロミンという物質が持つ作用によるものです。テオブロミンはカフェインに良く似た性質の物質で、強い覚醒作用を持っています。私たち人間が、カフェインの中毒で覚醒状態になるのと似たようなことが、犬たちにも起きてしまうのです。

また、このごろ流行している高カカオのチョコレート。ポリフェノールが豊富で、深いコクが魅力の高カカオを、自分用に買っているという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
でも、この高カカオのチョコレートは、犬たちにとって有毒なテオブロミンやカフェインの含有量も高く、高カカオではないチョコレートと比較して、4倍もの数値が出る商品もあるのだそう。


バレンタインに限らず、普段でもチョコレートやココアで「ほっ…」とひと息タイムを過ごすことはあるかと思います。でも犬だってもしかしたら甘い誘惑に負けてしまうかもしれないという気持ちで、チョコレートを置く場所には配慮したいですね。