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2022.08.22

ローハイドガムってどんなもの?質の良いものを選ぶときのポイントについて[#ペット栄養管理士]

ローハイドガムってどんなもの?質の良いものを選ぶときのポイントについて[#ペット栄養管理士]

犬のオヤツといえば、皆様はどんなものを思い浮かべますか?ジャーキーやビスケット、ボーロや噛み応えのあるチーズなども人気があります。これまでさまざまな犬のオヤツが登場してきましたが、昔から変わらず人気がある「定番オヤツ」といえば"犬用ガム"です。
さらに犬用ガムにもいろいろありますが、かなり昔から存在するローハイドガムとそれ以外ではどんな違いがあるか、ご存じですか?
今回は犬のオヤツの定番アイテム、ローハイドガムについてその特長と「危険」という言葉が出てくる理由、そして安心して犬に与えられるローハイドガムの選び方についてご紹介いたします。

DOG's TALK

POCHIのペット栄養管理士 岡安

ペット栄養管理士です。犬ぞりやフリスビーなど、犬とできるアクティビティが好き。大型犬を見るとテンションが上がります。

犬の定番オヤツ、ローハイドガムとは?

犬用ガムを大きく分けると、植物(グルテンなど)の特性を活かした柔らかめの食感に口内環境のための機能性成分を配合して形成したものと、昔ながらの骨や筋や皮を使い素材の味わいを活かしたものがあります。

ローハイドガムは、犬用ガムの中でも素材の味わいを活かし、牛皮を使用して作られているのが特長です。ローハイドとは「raw(生) hide(皮革)」という二つの言葉から生まれた単語で、ローハイドガムは、生の皮から作られた噛み応えのあるオヤツ、ということになります。

動物の皮はいくつもの層で構成されていますが、ローハイドガムに使用されている牛皮は、ベルトや靴、カバンなどに使用されている外皮ではなく、その内側にある層、それも加工される前の生の皮からとれる限られた部分だけを使用します。
私たちにとってなじみ深い革製品とは使用している部分とは違う、というのが一つのポイントになります。
ローハイドガムは、犬本来の興味をそそる匂いと、犬の歯にしっかりと食い込む特徴的な噛み心地、そして繰り返し噛むことで歯垢を削ったり、また噛むことで犬のストレス解消につながるオヤツとして非常に人気があります。
植物由来の原材料から作られたガムと比較しても、「嗜好性が良い」「犬も飽きが来ない」というお声が多いです。

 

ローハイドガムは危険、というのは本当?

さて、そんなローハイドガムですが、インターネット上では「ローハイドガムは危険」という意見を見かけることもあります。これはなぜなのでしょうか?

その理由の一つが、過去に犬用のローハイドガムの中には質の悪いものが多く出回ったことがあります。
「安価なローハイドガム」にはこの被毛や表皮の色、汚れなどを落とす過程で、皮革を化学薬品に浸けるという工程が含まれているようです。
牛皮は食肉処理工場で生産された後、ローハイドガムを作るための工場に輸送されるのですが、ローハイドガムに使用する牛皮の内側の部分は劣化が進みやすく、温度管理が非常に難しい素材です。フレッシュでおいしい状態を維持して加工場に輸送するには、それなりのコストがかかります。

そこで、より価格が安いローハイドガムを作るために、安価で手間のかからない天日干しなどの乾燥処理を行ってから輸送を行っているメーカーもあったようです。そうすると、急激な乾燥や強い紫外線の影響でローハイドガムの酸化が進んだり、製造の工程で腐敗やカビの発生を防ぎ、品質の劣化を隠すために「漂白剤」「着色料」「防腐剤」などを添加して製品化され、ローハイドガムが本来持っている成分の変質が進んでいるものも店頭で安く売られているのが多く見受けられます。

危険な添加物や化学薬品に漬け込んでいるのでは、不安になってしまうのも無理はありません。
これらのことを知った一部の人々は、「ローハイドガムは質が悪い」「化学成分がたくさん含まれていて危ないのではないか」という印象が残ってしまっているのかもしれません。

安心して与えられるローハイドガムの選び方

そんなローハイドガムですが、素材をきちんとした工程で作った質の良いものであれば、犬の嗜好性も高く、歯垢も取れてしっかりとした噛み応えもあるので犬の満足度も高く、気晴らしになってストレスケアにも活躍します。

では、安心して与えられるローハイドガムを選ぶためのポイントをご紹介します。

 

■不自然な色合いのものは避ける

安価なローハイドガムの中には、黄色っぽい半透明のものもありますが、これは水牛の皮を材料に、天日干し処理を行ったもので、いわゆる「ローハイドガム」とは素材も工程も異なる商品です。
また、低価格のローハイドガムで真っ白に見えるものもあります。これは漂白剤を使用して脱色処理を行っていたり、白く着色して作られている可能性があります。化学的な成分がきちんと洗浄されているのか、不安に感じる部分もありますので、安全性に関しては避ける方が多いポイントです。

 

■製造工程で鮮度を維持するための工夫が施されている

ローハイドガムの質を左右するのが、加工場までの輸送状況と製造工程です。牛皮をフレッシュな状態で輸送しているのかどうか、そしてローハイドガムに加工する段階でどんな処理が行われているのか、はっきりと記載されていないと飼い主目線では「書けないようなものが使われているのでは?」と心配になってしまいますよね。

質の良いローハイドガムを製造しているメーカーでは、牛皮を輸送する際にも質を維持するために細心の注意を払いますし、犬の体調に影響を及ぼすような薬品は使用していません。具体的に、どんな工程で作られているのかを明記しているものであれば、品質に対して信頼ができると思います。

オススメ プレミアム品質のローハイドガム

ここまでご紹介してきたローハイドガムの問題点は、実際に犬と一緒に暮らしているポチのスタッフたちも感じていたことです。
だからこそ、これらのポイントをクリアする原材料、工場、そして生産体制を実現できる、安心して"うちの子"に食べさせられる王道のヘルシーオヤツ、ローハイドガムがあれば…と思ってきました。

重視してきたのは、主に2つのポイント。

・化学薬品を使用しない製法で作ること
・原材料調達から加工まで人間の食品と同レベルの基準で行われている


きっと犬を子供のように思って育てていると、気になるポイントは同じだと思います。
そして、これらの条件を満たすローハイドガムを、超小型犬から大型犬までが楽しめるのが、「プレミアムローハイドガム」シリーズです。

POCHI プレミアムローハイドガムシリーズ

プレミアムローハイドガムは、アメリカ産のトウモロコシなどを食べて育った食肉用の牛からとれる皮を厳選して使用しています。やせ細った牛ではなく、お肉もおいしくなるように肥育された牛の皮ならではの柔らかさと、食べ応えに欠かせないしっかりした厚みに犬の嗜好性もアップしました。

さらに、この皮の鮮度を損なわないうちに、皮がとれたらすぐにチルド便で加工場へと運び、ローハイドガムに加工することに。スピーディーにチルド便を活用して加工場に運ぶことで、保存のための塩や防腐剤の必要もなく、ローハイドが持っているおいしさをそのまま残すことが可能になりました。
それに、白くするための化学薬品は使用せず、牛皮が本来持っているやわらかな色合いを残しています。自然そのままの素朴なオヤツとして、多くの犬たちに楽しんでもらっています。

おわりに

本日は犬の定番オヤツ、ローハイドガムについてご紹介いたしました。犬のオヤツとしての歴史も長いローハイドガムですが、今までさまざまな問題点だけに注目が集まっていたのも事実です。だからこそ、きちんと質の良いローハイドガムを選ぶことが大切になってきます。
ポチでは飼い主目線で「これはちょっと…」と思うようなものは取り扱わないことをポリシーにしています。実際に自分がうちの子に与えたい、と思うものだけを販売しています。皆様もフードやオヤツ選びで「こういうことが気になるんだけど…」ということがあれば、コンサルティングサービスなどでお気軽にお問い合わせください。犬と一緒に暮らすペット栄養管理士が、一緒にオススメのアイテム選びのお手伝いをさせていただきます。