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2022.10.24

人気ブロガー・マーティンゆうさんが語る!羊の国で大きな犬と暮らす醍醐味とは?~南半球のDog's letter~

人気ブロガー・マーティンゆうさんが語る!羊の国で大きな犬と暮らす醍醐味とは?~南半球のDog's letter~

DOG's TALK

語り手:マーティンゆう

語り手:マーティンゆう

2013年よりニュージーランドの南島にて小さなファームを始め、ラブラドール・レトリバーを中心とした犬を筆頭に羊やアヒル、ニワトリや猫などの動物たちと暮らす、大人気犬ブロガー。著書に「羊の国のラブラドール絵日記」シリーズ。
日本の引退補助犬たちのサポーターとしても活動中!

この記事を書いた人:グルービー美子

この記事を書いた人:グルービー美子

ニュージーランド・オークランド在住のトラベルライター。JAL機内誌やガイドブック「地球の歩き方」などに寄稿。子供の頃から柴犬と暮らし、現在はサビ猫のお世話係。趣味はサーフィン。

人気ブログ『羊の国のラブラドール絵日記シニア!!』を運営するマーティンゆうさん。ニュージーランド南島ワナカの小さなファームで、3頭の大型犬を筆頭にさまざまな動物たちと生活しています。自然豊かなNZで大きな犬と暮らす魅力をお話しいただきました。

ファームで暮らす犬のルーティーン

羊やニワトリとともに朝を迎えます。

羊やニワトリとともに朝を迎えます。

現在、我が家で暮らす犬たちは、アメリカンフォックスハウンドミックスのチェイス、ラブラドール・レトリバーのフォレストとサニーの3頭。ファーム育ちといってもペットなので、基本的な生活のルーティーンはニュージーランドのほかの都市や日本の犬たちとそう変わらないと思います。

朝起きて犬たちを庭に出すと、彼らはまず家の敷地内をパトロール。ウサギやポッサムといった野生動物が入ってきていないか、よそのお宅の猫が紛れ込んでいないかなどを見て回ります。その後は犬たちの朝ごはんタイム。食後しばらく休んだら午前の散歩に出かけます。

散歩をエンジョイするラブラドールレトリバーのサニー。体は大きいですが末っ子です。

散歩をエンジョイするラブラドールレトリバーのサニー。体は大きいですが末っ子です。

散歩から戻ったら犬たちはお昼寝です。私は彼らが寝ている間にブログを書いたり、仕事をしたり。
午後4時くらいから庭でフリスビーを使って犬たちと遊び、午後6時くらいから夕方の散歩。犬たちは夜8時くらいには就寝します。夏と冬では多少時間が変わりますが、通年ほぼ同じルーティーンですね。

湖・山など毎日の散歩がアドベンチャー

景色が美しい湖畔も散歩コース。飼い主目線でも安心して遊ばせられる水辺は嬉しいですね。

景色が美しい湖畔も散歩コース。飼い主目線でも安心して遊ばせられる水辺は嬉しいですね。

散歩中のチェイス。良い笑顔で雄大な自然の中を歩いていきます。

散歩中のチェイス。良い笑顔で雄大な自然の中を歩いていきます。

ラブラドール・レトリバーは水泳が大好き。散歩でも近くにあるハウェア湖によく連れて行きます。
おもちゃを湖に投げると喜んで飛び込んでいきますね。夏は毎日のように足を運び、水泳が散歩の代わりになっています。

ワナカ周辺にはたくさんのトレッキングコースやサイクリングトレイルが存在し、犬連れで入れるところも多いのがよいところ。
お気に入りは川を渡りながらジグザグの山道を登るコースです。川沿いの道にも絶景が望める素敵なコースがあって、雄大な自然の中を犬と歩ける幸せを感じます。

犬連れキャンプで思い出づくり

天真爛漫な大型犬3頭。

天真爛漫な大型犬3頭。

先代犬のクロエとエビスがいた頃は、夏になると犬連れキャンプに出かけていました。ニュージーランドには夏休みを除けば犬OKなキャンプ場がいっぱいあるんですよ。
クロエとエビスもラブラドール・レトリバーだったので、湖畔のキャンプ場など泳げる場所に行きましたね。

犬連れキャンプのよさは、24時間犬たちと一緒にいて、濃い思い出がつくれること。犬たちは泳いで濡れるので出かける時は速乾性のあるタオルをたくさん用意しました。
今もキャンプに行きたい気持ちはあるのですが、大人2人でオスの大型犬3頭を連れて行くのはなかなか難しい。キャンプ場は公共の場所なのでルールを守ってお行儀よくする必要があるし、家で自由に過ごしている方が犬たちにとっては楽しいんじゃないかなと考えています。

レトリバーのサニーとフォレストはやっぱり水辺に来ると楽しそうです。

レトリバーのサニーとフォレストはやっぱり水辺に来ると楽しそうです。

犬に理解あるNZ社会

ニュージーランドで犬を飼う利点は、社会が犬に対して理解があり、犬のことをよく知っていると感じられるところ。
特にワナカや南島は、犬と暮らしている家庭は一般的だし、時にはシープドッグがお仕事している姿も目にしたりする、生活に根付いた存在。
だから犬を見るまなざしが温かいんです。犬が当たり前のように社会に溶け込んでおり、犬を飼っていない人に対して気を遣う必要はまずありません。
そういう意味では犬にも飼い主にもストレスが少ないといえます。

オークランドなどの都市部では散歩やドッグランなどで犬同士が出会う確率が高く、その距離も近い。
犬にも社会性が求められます。都会の犬たちは田舎の犬たちに比べると、その生活スタイルから社交的な子が多いように思います。 

ワナカの冬は寒いので動物たちはストーブの前に集まります。

ワナカの冬は寒いので動物たちはストーブの前に集まります。

その点、ワナカ郊外の田舎の犬は、ドッグランのような施設がないので、他の犬との触れ合いはたま〜に散歩中に合う程度。
我が家の犬たちもたまによその犬に合うと「わー犬だー!」って興奮しますよ。
「そんなに珍しいの?」って思うくらい。
そうした違いはありますが、のびのび暮らせる環境を犬たちに与えてあげられるのは、ニュージーランドの魅力だと思います。

犬が社会の中で生きているのが当たり前のニュージーランド。とくに大型犬にとってはのびのびと育てられる環境と言えるかもしれません。

犬が社会の中で生きているのが当たり前のニュージーランド。とくに大型犬にとってはのびのびと育てられる環境と言えるかもしれません。

マーティンゆうさんについて

個性豊かな犬たちと様々な動物が織りなすNZドッグライフをお届け!

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