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2019.12.05

白菜や小松菜をトッピングにしよう!犬の食事におすすめ 冬野菜

白菜や小松菜をトッピングにしよう!犬の食事におすすめ 冬野菜

冬野菜というと、白菜、大根、水菜と、どれも鍋にぴったりな食材ばかり。旬の野菜は、おいしくて栄養価も高いのが特徴です。冬野菜の中にはβカロテンやビタミンCが多く含まれるものもあり、免疫力アップや老化予防の効果が期待できるものも。嬉しい効果が期待できるのなら、犬に与えても良いのでしょうか。今回は、犬の食事におすすめの冬野菜とその活用法をご紹介します。

犬に与えたい冬野菜、どんなものがあるの?

白菜、小松菜などの冬野菜には、血行促進作用があるイソシアネートが含まれ、体を温める働きもあるとされています。この他、キャベツ、ほうれん草、大根、にんじん、ブロッコリーなども、トッピングとしてあげることができるといわれる冬野菜です。これらの冬野菜を与えるときは、かたい種、茎、皮、芯は取り除き、とくに根菜類は生ではなく茹でたものを冷まして与えるようにしましょう。

食物繊維が豊富な「白菜」


冬野菜の代表といえば、白菜です。白菜の95%は水分ですが、残りの5%に食物繊維、ビタミン、カリウム、カルシウムなどが豊富に含まれています。犬の健康にも良いとされるさまざまな栄養素を含む白菜は、犬に与える冬野菜としてよく挙げられる食材です。

白菜に含まれる豊富な水分と食物繊維により胃腸の働きが活発化するため、便秘解消の効果が期待できる野菜です。犬が便秘気味の際のトッピング野菜として、食事に取り入れることをおすすめします。また火を通すほど白菜はやわらかくなるため、高齢の犬や、ダイエットが必要な犬のトッピング食材として利用するのも良いでしょう。

そして白菜に含まれるビタミンは特別高い、というわけではありませんが、カロリーが低いのでドッグフードのかさ増しトッピングとして活用するにはぴったり。生の状態でもシャリシャリ食べてくれる犬が多いのも特徴です。
そして、カリウムやカルシウムには、腎臓の機能を高めたり、骨を丈夫にする作用があるとされています。
白菜を与えるときは、刻んでから茹でてやわらかくして、ドライフードにトッピングすることで水分と栄養を取ることができます。

栄養満点の「小松菜」


白菜の他、小松菜にも多くの栄養素が含まれています。中でも多いのが、カルシウムとβカロテンです。βカロテンはカロテノイドの一種で、強い抗酸化作用を持っているほか、皮膚や粘膜を丈夫にする作用があるとされています。犬たちの健康に役立つ成分ですので、上手に活用したいですね。

小松菜も水分が多く94%を占めています。これも白菜同様、刻み、茹でてからドライフードに混ぜて与えましょう。ただし、生のまま与えることで、小松菜の長い繊維質は消化の過程で働く腸内細菌による分解に負担がかかってしまうので、茎の硬い部分は取り除くか、細かく刻んでから与えてください。
POCHIでご紹介している手作り食レシピにも、小松菜を活用したものがあります。(詳細はコチラ:《足りない栄養、簡単チェック付》手作り食チャレンジ!『れんこんつみれスープ』)

小松菜に含まれているβカロテンは油脂との相性がよく、吸収率がアップするといわれているため、オリーブオイルやサーモンオイルを少しだけ混ぜて与えてみるのもオススメです。

おわりに

栄養価がとても高い冬野菜。ドッグフードに白菜や小松菜など旬の冬野菜をトッピングすることで、冬に嬉しい免疫力アップや老化予防の効果が期待できます。また、いつものごはんとは少し違った食感を出せます。

どんな食材でも同じことですが、初めて食べる食材に犬たちの胃腸が過剰に反応してしまい、お腹を壊してしまうこともあります。初めて与えるときはごく少量から始め、様子を見ながら次第に量を増やすなど配慮しましょう。

■ アブラナ科の野菜は甲状腺が気になる犬には危ない?

今回ご紹介した白菜、小松菜はどちらもアブラナ科の野菜の仲間です。ほかにもアブラナ科にはブロッコリーやキャベツなども含まれます。
アブラナ科の野菜にはゴイトロゲン(グルコシノレート)という成分が含まれおりヨウ素の吸収を阻害するといわれていますが、常識的に食べられる量が関係するのか実際にアブラナ科の野菜の成分の影響で体調を崩してしまった、という事例はほとんどみられません。