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2020.01.21

犬のけいれん(痙攣)、手足の硬直の考えられる原因と発作時の対処法とは

犬のけいれん(痙攣)、手足の硬直の考えられる原因と発作時の対処法とは

犬が突然体をこわばらせてピクピクと体を動かす痙攣(けいれん)。何らかの不調をあらわし、重大な病気の可能性もある犬の痙攣は、犬も辛そうに見えますし、飼い主としても驚き、戸惑ってしまうのが普通です。しかし急に犬が痙攣しはじめたとき、具体的には飼い主はどのように対処すれば良いのでしょうか。

今回は、犬が痙攣してしまったときに考えられる原因や、緊急時飼い主が取るべき行動についてご紹介します。

※この記事は2020年に公開された記事のリライト版です

犬の痙攣とはどのような症状か

犬の痙攣とは、脳に誤った信号が突発的に流れることで体を硬直させて、小刻みに震えたりするような症状がみられることです。
脳の運動神経細胞が犬の意思とは関係なく異常に興奮して電気的刺激を出してしまうので、筋肉が自分の意思に反して(不随意に)収縮して起こります。
体の一部であったり、全身であったり、症状の範囲はさまざま。場合によっては、意識を失ってしまうこともあります。また、失禁や嘔吐(おうと)を併発してしまうこともあるとされます。
基本的にはけいれんの症状は犬たち自身でコントロールできることではありません。突然起こる激しい発作の場合、意図せず犬たちが体を打ち付けたりして、怪我をしてしまうこともあるようです。

犬が痙攣・硬直したときの対処法


犬が痙攣や手足の硬直を起こしてしまったら、まずは首輪を外して体の負担を取り除き、優しく声をかけましょう。飼い主が静かに声をかけることで、落ち着くこともあるようです。

逆に、体に強く触れたり、抱き上げたりするほか、大きな声をかけたりすることは、思わぬ事故のもとになる可能性があるため避けてください。
また、痙攣発作後、意識もうろう状態になり周りの壁にぶつかったり、手足が硬直してうまく動かせずものを踏んだりする可能性があります。ケガをしそうなものが近くにある場合は、なるべく片付けておきましょう。
また、嘔吐がみられた場合は、吐いたものをのどに詰まらせて窒息してしまわないように注意する必要があります。
犬を運ぶ準備が整い次第、なるべく早く動物病院へ連れて行ってあげてください。

なお、痙攣や手足の硬直が起こったときの状況や犬の体の様子についてきちんと観察しておくと、動物病院への通院時の対応がスムーズになります。

ほかの家族の手が空くようなら、どのような痙攣が起こったのかを獣医師に説明するために動画で撮影しておくと役立ちます。

痙攣があったあと、動物病院で獣医師に伝えるべきことは?

動物病院へ移動したら、落ち着いて獣医師に状況を伝えましょう。

どこが痙攣していたのか、どんな風に痙攣していたのか、それまでは何をしていたのかなど痙攣が起こったときの状況をなるべく具体的に述べるとともに、思い当たる原因がなかったかどうか、獣医師に伝えることが大切です。意識が残っているかどうか?、全身のけいれんを起こしているのかどうか?もわかる範囲で記録しておくと診断に役立つといわれています。
また、犬の体重や年齢、病歴の有無や通院履歴、薬の使用履歴などを記した犬の健康手帳があると、これまでの健康状態が把握しやすくなります。てんかんや腎臓病などの持病があるかどうかはけいれんの原因と深くかかわる部分ですので、必ず伝えるようにしましょう。

普段から犬に関する情報を手帳にまとめておくと良いでしょう。

犬の痙攣・手足の硬直の原因として考えられるもの

犬の痙攣や手足の硬直の原因として考えられるのは、どんなものがあるでしょうか?気になる症状があるときは、すみやかに動物病院で獣医師の判断を仰ぎましょう。

■病気が原因


痙攣が起こる犬の病気としては、てんかん発作・心臓発作・脳腫瘍・急性肝不全・尿毒症・肝性脳症・心筋症などが考えられます。

原因が命に関わる病気というケースもあるため、痙攣の症状が落ち着き次第、すみやかに動物病院へ連れて行きましょう。

一時的に症状が収まったとしても、いつ再発するかまでは分かりません。少しでも様子がおかしい、と感じる兆候が見られた時や発作が疑われる場合は、犬から目を離さないように心掛けましょう。

■老衰が原因

少しずつ体力が落ちてきている老犬には、常日頃からさまざまな健康上の心配があります。体の筋肉が衰えたことで痙攣にみえる症状が発生することもあるようです。

年配の犬の痙攣は足腰でふんばる力が衰えているケースもありますが、痙攣の際は自己判断を極力控え、必ず獣医師に状況を説明し、指示を待つようにしましょう。焦ったり、心配になってしまいがちですが、専門家としっかり話し合いながら今後の方針を決めていくようにしたいですね。

おわりに

今回は犬が痙攣を起こしてしまった際の対処法についてお伝えしました。

犬が体の一部または全身こわばらせてピクピクと小刻みに震えていたら、それは痙攣の可能性があります。痙攣を起こしてしまったら、犬の体に強く触れたり、大声を出したりせずに、静かに声をかけながら見守り、落ち着くのを待ちましょう。そしてなるべく早く獣医師の診察を受けることが重要です。犬の痙攣は、病気や老衰など命に関わる場合があります。そのため一時的に症状が収まったとしても、そのままにしないようにしてください。

いざというときに備えて、犬の健康状態は正確に把握しておきたいですね