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2022.10.17

犬の耳が臭うと感じたら。どうやってケアする?ケア用品、食事でのアプローチもご紹介。【外耳炎チェック】

犬の耳が臭うと感じたら。どうやってケアする?ケア用品、食事でのアプローチもご紹介。【外耳炎チェック】

ふと気が付いたら、犬の耳から嫌なニオイ…。
犬の耳は蒸れたり、雑菌が繁殖したりして独特のニオイを放つようになることが少なくありません。
でも、明らかにいつもとニオイが違う、と感じたら犬の耳の状態を確認してみましょう。飼い主が家庭で確認できるチェックポイントのご紹介と、犬の耳ケアに役立つアイテムをまとめてご紹介いたします。

DOG's TALK

POCHIのペット栄養管理士 岡安

ペット栄養管理士です。犬ぞりやフリスビーなど、犬とできるアクティビティが好き。大型犬を見るとテンションが上がります。

犬の耳が臭くなってしまう原因を知ろう。

犬の耳はそもそもニオイの元になる雑菌が発生しやすい条件が揃っています。
雑菌が繁殖し、嫌なニオイを発生させる条件として、以下のものがあります。

・適度な湿度、温度が維持されている
・雑菌の栄養となるタンパク質、脂質などの成分が豊富

雑菌の繁殖には、水分・栄養分・温度の3条件が最適な環境になる必要がありますが、実は犬の耳の中はいずれもピッタリ当てはまっているのです。

犬の耳の中は当然体温で温度は一定に保たれていますし、垂れ耳の犬では通気性も非常に悪く、さらに耳の中まで毛が生えていて、湿気がこもりやすい環境です。さらに皮膚から分泌される皮脂や角質などが菌にとっては栄養源となり、雑菌も繁殖してしまうというわけです。

ですから、犬の耳から独特なニオイがする…というのはある程度自然なことであり、飼い主が気にならない程度であれば、問題がないことも多いです。

また、犬の衛生管理に意欲的に取り組む方も多くなり、家庭で耳掃除などを行っている方も増えました。普段から犬の耳に触れ、様子をチェックしている飼い主さんなら異変にも気が付きやすいと思います。

これって外耳炎?耳掃除の時のチェックポイント


犬の耳のニオイの変化に気が付いたら「これって…外耳炎?」と心配になってしまう飼い主さんも多いと思います。
耳から嫌なニオイがする時の原因としてやはり代表的なものは"外耳炎"になるのですが、外耳炎にも種類がいくつか存在しています。
耳の状態をチェックすると、原因を絞り込むヒントになる可能性もあります。


【犬の耳のニオイが気になった時のチェックポイント】

・耳の中の汚れはどんな色をしているか
・耳の中のニオイはどんなニオイか(膿んだニオイ、納豆臭、雑巾臭など)
・犬の耳の中の皮膚は赤みが強いか
・犬が耳を痛がるような仕草はあるか

耳のニオイが気になったら、これらのポイントをチェックしてメモしておけば、ぶり返した時に以前はいつ頃、どんなニオイだったか記憶を引き出すのに役立つかもしれません。

耳掃除に役立つケアアイテムご紹介

普段から気を遣っている、という方も多いかもしれませんが、犬の耳の健康維持にはやはり普段からこまめに状態をチェックして、菌が好きな汚れをこまめに拭き取ることが大切。また、拭き取る時はゴシゴシと力を入れずに柔らかいカット綿などを使って優しく拭き取りましょう。
日常的なケアとして、そして何度もぶり返してしまう外耳炎のための備えとして活用したいアイテムをピックアップしましたので、ぜひチェックしてみてください。

天然由来成分で耳の中の汚れの洗浄に。

天然由来成分で耳の中の汚れの洗浄に。

シーディーム イヤークレンザーフラッシュ

主原料 コンドラス抽出物  甘草根  濃縮タンニン  ペクチン  カンファー
原産国 アメリカ

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コンドラス抽出物の「コンドラス」とは、アイルランドなどに自生している海藻の仲間です。コンドラスに含まれる成分には、皮膚を保護して健康維持に役立つ多糖類が含まれています。
甘草の根は、天然由来の殺菌成分を持つ漢方としても知られています。タンニンは、植物由来のポリフェノールの一種で、粘膜から必要以上に液体が分泌されるのを抑えるといわれています。
それぞれの成分が、耳の中で雑菌が繁殖しにくい環境へと整えるのに役立ちます。

使い方はとっても簡単。耳に10~15滴のイヤークレンザーフラッシュを注入し、やさしく揉みこむようにマッサージした後、浮き出た耳垢や汚れを拭き取ってください。

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洗わない&拭き取らない!雑菌の繁殖を抑える

洗わない&拭き取らない!雑菌の繁殖を抑える

シュアリンプウ イヤークリーナー

主原料 BB菌溶液  メンタアルベンシスオイル  エチルアルコール  ユッカエキス
原産国 日本

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シュアリンプウ イヤークリーナーは、他の耳ケアアイテムと一味違います。"拭き取り"も"洗い流す"必要もなく、耳の中に数滴垂らすだけで、雑菌が増えるのを抑えます。

その秘密は、納豆菌の仲間である「BB菌」。実は納豆菌の仲間は非常に繁殖力が強く、他の菌が繁殖するよりも速いスピードで大量に増えることができる能力を持っています。
この力を利用して、嫌なニオイや炎症の原因となる菌よりも早くBB菌を増やして、雑菌が増えることができないようにしてしまおう、というアイテムなのです。(逆転の発想!)
もちろん、BB菌は無害ですし、ニオイも抑えられていますのでご安心ください。耳掃除が苦手な子や大型犬にも使いやすい便利アイテムです。
そうそう、POCHIのスタッフ犬も「これが手放せない!」とのことでよく使っています。

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食事から犬の耳の健康維持をサポート

食事から犬の耳の健康維持をサポート

フォルツァ10 オトアクティブ (外耳炎ケア療法食)

主原料 白米  ヘリングミール コーン油  魚油  ミネラル類  キレート銅  マンナンオリゴ糖
保証分析値 粗タンパク質 26%以上  粗脂肪 13%以上  粗繊維 2.5%以下  粗灰分 8%以下  水分 9%以下
原産国 イタリア

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食事からできる犬の耳ケアを探している、という方には、フォルツァ10から発売中の、耳の健康維持に役立つドッグフードがあります。
外耳炎や耳のニオイは、一度なってしまうと何度もぶり返すことも少なくありません。それは雑菌が一度増えてしまうと、耳の中でふとしたきっかけで再び繁殖しやすくなるためです。
フォルツァ10 オトアクティブは、繰り返す外耳炎などのために役立つハーブ類を使用したAFS粒と呼ばれる特殊な粒を配合したフードです。

AFS粒には、殺菌力に優れたティーツリーやガーリック、ストレスケアに役立つリンデン、ビタミン類が豊富なローズヒップを配合。
普段の食事から対策をすることができるので、季節の変わり目など毎年決まった時期に外耳炎を起こしてしまいやすい子には、期間限定で与えるなどするのもオススメです。

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おわりに

犬の耳はそもそもニオイの元になる雑菌が繁殖しやすい環境にありますから、ある程度はニオイがつきもの。でも、普段から犬の耳の様子をチェックしていれば、耳垢の色や耳の皮膚の色、ニオイの変化などにも敏感に気が付くことができます。
普段から犬の耳の中をのぞけるよう、何気ないコミュニケーションの一環としても犬の耳に触れる機会を増やしましょう。
耳の中の掃除で綿棒を使うのは注意が必要です。力加減が難しく、犬の耳の中の皮膚を傷付けてしまい、結果的に外耳炎などの原因になったり、悪化させてしまうという事例も多くあります。(トリマーや獣医師はカンシと呼ばれる道具と清潔な柔らかい綿を使い、なるべく力が入らないように手入れを行っています)家庭でのケアを行う際は力を込めすぎないように注意することも忘れずに。